近代日本の身装文化(身装画像)
説明 隣県から姉を追って東京にでてきた娘、「服装(ナリ)は銘仙で、紺地に矢絣の袷、帯はメリンス友仙、束髪に薔薇の花束を清く」わずか十日ばかりで見違えるほど美しい女学生になったというのが第12回。第7回はその姉と、姉の友人のいずれも女学生。銘仙のきものを着ているのは女学生としては裕福な方だった。ピンからキリまであるにしろ、メリンス友禅はその色のキレイさから、帯にかぎらず若い女性に――小さい女の子までもふくめて、人気があった。三人の束髪はもちろん自分の手で結えたが、一緒に下宿住まいしている女学生は当然結い合ったろう。この時代の束髪は全体が大きくなり、とくに第7回の左の女性のように、前髪が崖のように盛り上がるものがあり、これに近いものが下田歌子式といわれたものだろう。若い女性は毛が多いので、たいていは梳き毛のたぐいは不必要だったろう。むしろ多い毛の残りで、頭頂にさまざまの髷を工夫してお互いに愉しんだにちがいない。その中には流行の花月巻とか、貴族巻とかいわれたものに近いデザインもあったと思われる。(大丸 弘)
ID No. A03-074
出典資料 読売新聞
発行年月日 1903(明治36)年4月28日号 1面
小説のタイトル 魔風恋風(まかぜこいかぜ)(12):依頼心(1)
作者 小杉天外(1865-1952)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7jog:[女学生]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Qkas:[絣]
Vob:[帯]
時代区分・年代 20世紀初め;1903(明治36)年
国名 日本
キーワード 女学生;銘仙;矢絣の袷;メリンス友禅の帯;読書
男女別 女性
体の部分 上半身
関連情報 A03-074, I01-045