| 説明 | この挿絵は本文とは内容のちがう回顧場面。父親同士の約束で許婚となった男女。男の親は早く亡くなったが、娘の父親はむかしの恩義と約束を忘れず、青年の教育費を保証する。男は尋常中学を卒業するとすぐ上京して、恩人のもとを訪れ挨拶する。説明にはいくぶん無理があり、この情景はシンボリックな内容を、現実のように描き表しているのだろう。尋常中学はこの作品より三年前には中学校と改称され、そのまま第二次大戦後まで続いた。小学校卒業者がふつう十二歳で入学するから、この青年は十七歳ということになる。この絵で父親のかたわらに、うつむいて座っている許嫁の娘とのあいだに子どもができてしまった、というのが物語の発端。若者はきもののすぐ下に襟の詰まったメリヤスのシャツを着ている。娘の髪は年頃からいえば桃割れか、唐人髷だろうが、はっきりしない。(大丸 弘) |
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| ID No. | A03-019 |
| 出典資料 | 東京朝日新聞 |
| 発行年月日 | 1903(明治36)年2月4日号 4面 |
| 小説のタイトル | 子宝(3) |
| 作者 | 半井桃水(1860-1925) |
| 資料タイプ | 挿絵 |
| 身装画像コード | H6:[和座敷一般] D014:[若い男(20歳前後~30歳前後)] D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。] D2ni:[日本髪一般] D2mo:[桃割れ] Vhao:[羽織] Vhi:[被布] |
| 時代区分・年代 | 20世紀初め;1903(明治36)年 |
| 国名 | 日本 |
| キーワード | 黒紋付き羽織;唐人髷;格子のきもの;メリヤスシャツ;座布団;火鉢;火箸;衝立屏風;襖(ふすま) |
| 男女別 | 男性;女性 |
| 体の部分 | 全身;坐臥 |