近代日本の身装文化(身装画像)
説明 親にも内緒でひそかに幼なじみの男と契った女、望まずに生まれた赤子を、見も知らぬ人に托して帰った男。その愁嘆の場面。世間的にはまだ娘であるため、女は高い島田を結っている。涙で袖を絞るばかり、とよくいうように、袖口は涙を拭くのに使われるが、ちょっと目頭をおさえる、というようなときは襦袢の袖を引きだして使い、ワッと大泣きに泣くときはこのように袖全体を使うことが多い。男が袖口に手を差し込んでいるのは思案のポーズ。話をしているときに、こうしてさかんに腕を擦る癖の人がある。この男は濃い色の襦袢の下に、もう一枚これは肌つきのメリヤスのシャツを着ている。肌着としては明治の後半には、ネルや毛のシャツが好まれていた。火鉢のかたわらの台付きランプは、卓上ランプとしても利用することができる。背の高い座敷ランプはもっと上等だが、余裕のある家庭では天井からの吊り洋灯を使っていた。(大丸 弘)
ID No. A03-020
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1903(明治36)年2月6日号 x面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 子宝(5)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2sim:[島田;高島田]
Vhan:[半襟]
Vob:[帯]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Vna:[長襦袢;襦袢]
D800:[感情・思考・意志の表現一般]
D801:[強い悩み・悲しみ・口惜しさ・羞恥の表現]
Pu0:[アンダーウエア]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
H6:[和座敷一般]
H000:[照明;照明具(一般)]
時代区分・年代 20世紀初め;1903(明治36)年
国名 日本
キーワード 黒襟;竪縞のきもの;メリヤスシャツ;シャツの袖口;兵児帯;お太鼓結び;絞りの帯揚げ;中折帽子;中折れ帽子;しぐさ;袖口で涙をぬぐう;袖口に手を差し込む;台付きランプ;ランプ台;火鉢;机;和綴じの本;敷物
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥