近代日本の身装文化(身装画像)
説明 季節は真冬、深夜の上野公園内をさまよう若い男。「庇(ヒサシ)の折れた鳥打帽子の色褪せたのを深く被り、紺羅紗の毛は大方擦り切れて羊羹色に変わった上、所々裂けている二重合羽を片身垂に着た具合、随分見られたざまではない」とある。世間を憚って暮らしている女とのあいだに生まれた子を、山内のどこかへ捨てようとしている。懐の赤ん坊の泣き声でそれと勘づいた勘づいた男が近寄って、私が貰おうと申し出た。これは「鼠色の外套襟深く立てた上、白い毛糸の襟巻、外套と同色の中折の帽子」という姿のこの、近くに店をもつ洋服屋の主人。色は若者の紺にたいし薄鼠か、構造はいくぶんちがっても同じく羽根つきの二重外套。ここでは二重合羽と言っている。若い男の履いている下駄は無骨な両刳、足袋は書生っぽい紺足袋。洋服屋はノメリの下駄で白足袋。(大丸 弘)
ID No. A03-017
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1903(明治36)年2月2日号 4面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 子宝(1)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Vwa:[男性和装外套]
Vta:[足袋]
Wge:[下駄;クロッグ]
時代区分・年代 20世紀初め;1903(明治36)年
国名 日本
特定地域 東京;上野公園
キーワード 鳥打帽子;鳥打ち帽子;[インバネス;トンビ;鳶(とんび);二重回し;二重廻し;二重外套;二重マント];紺足袋;両刳りの下駄
男女別 男性
体の部分 全身
関連情報 A03-017, A03-018