近代日本の身装文化(身装画像)
説明 豪商の園遊会の招待客のひとりと、この家の娘。いずれも晴れの正装で、十七歳の娘は、「鬢(ビン=横髪)を出して前を膨らした束髪に、水浅黄のリボン、黒地に裾模様のある紋付の二枚襲、繻珍の帯を立やの字に結んで袖を長く折柄の風に弄ばせ」とある。束髪は娘がまだ女学校に在学しているため。いわゆる縦型束髪で上げ巻の部類に入るが、この時代になるとかなり周りが膨らみはじめている。娘が手に巻いている袖は現代なら中振りくらいかもしれない。地に着くような振袖はまだこの時代にはなかった。また十年前だったら二枚襲ではなくもっと仰々しい三枚襲だったかもしれない。胸の筥迫(ハコセコ)はようやくこの頃に定着した飾り。(大丸 弘)
ID No. A02-097
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1902(明治35)年8月6日号 8面
小説のタイトル あやめ草(40)
作者 広津柳浪(1861-1928)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7jog:[女学生]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
D1hi:[ひげ]
Vhao:[羽織]
Vham:[袴(男性)]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード 正装;女学生;リボン;筥迫(はこせこ);竪矢の字;立て矢結び;裾模様;二枚襲;八字髭;黒紋付き羽織;羽織紐
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥