近代日本の身装文化(身装画像)
説明 芸者上がりの後添えのわがままに業を煮やしている夫。妻は髪を櫛巻に結んでいる。髪を洗ったあと乾くまでのあいだこんな風にしていることもあるが、この妻の場合はこれで素性を暗示している。小紋柄の羽織の下のきものは、この家くらいのゆとりのある暮らしだと御召だろう。手をひざに置きながら、きものの合わせ目をいじっているのは、心に屈託のあるためか。夫は縞のきものに対の羽織、黒っぽい襦袢の襟が覗いている。この時代になると、肌着として冬はラクダのシャツなどを着るのがふつうになった。しかし昔気質のひとはいちばん下にまだ青い更紗模様などの、襟付きの木綿の襦袢を着ていて、そう滅多に着替えもしなかったらしい。夫が手をあぶっているのはふつう桐製の丸胴の火鉢。(大丸 弘)
ID No. A02-096
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1902(明治35)年7月7日号 6面
画家・撮影者 阪田耕雪(坂田耕雪)(1871-1935)
小説のタイトル あやめ草(10)
作者 広津柳浪(1861-1928)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2:[ヘアスタイル]
Vhao:[羽織]
D800:[感情・思考・意志の表現一般]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード 櫛巻;小紋の羽織;竪縞のきもの;襦袢の襟;座布団;火鉢
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥