近代日本の身装文化(身装画像)
説明 東京築地のある社長の本宅。和室を洋風にしつらえた応接所の、第5回で中央の机に差し向かいでいるのはこの家の上の娘と、寄食している遠縁の青年。第7回で右に立っているのは姉とは母親のちがう妹娘。妹娘はまだ女学生で束髪。絣の、多分御召のきものを着ているが、これはこの上から海老茶袴を穿いて、そのまま通学の恰好にもなる。姉の方は嫁入り待ちの娘らしい島田を結い、縞のきものに同じ柄の羽織。先妻の生んだ内気な姉と、後添いの生んだ高慢な妹、という組み合わせはこの時代の家庭小説の常道。姉がうっかりテーブルの上に置忘れていったハンカチを取りあげた妹が、それを青年に突きつけている。この時代のハンカチは現在のふつうの女持ちのものよりかなり大きく、女学生などがネッカチーフとして首に巻くのが流行って、風俗批評などでは悪くいう人もあった。(大丸 弘)
ID No. A02-094
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1902(明治35)年7月4日号 8面
画家・撮影者 阪田耕雪(坂田耕雪)(1871-1935)
小説のタイトル あやめ草(7)
作者 広津柳浪(1861-1928)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7jog:[女学生]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
Qkas:[絣]
Whan:[ハンカチーフ]
H310:[応接間;客間;居間;小集会室;サロン;食事以外の家族的情景]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード 社長宅;応接室;椅子;女学生;飛白の御召
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 A02-093, A02-094