近代日本の身装文化(身装画像)
説明 さとの母親を見舞ってもどった若妻の外出姿が、くわしく衣裳付けされている。「着物は風通御召の小袖に対の下着、紅疋田の長襦袢は藤色の半襟で、フランス織のチョロケンの全帯(マルオビ)に、黒縮緬の無双羽織を着た衣紋付きから肩の形(ナリ)、まるで拵えたような好い恰好」だが、これでもこの女の盛装ではなく、一寸出のみなり、と注されている。無双羽織は表裏が同じ生地、柄の羽織。風通は二重織物。チョロケンはほんらいは古い舶来ぎれで、いずれも高価なもの。肩のなりが好い形とあるが、この女性のようなほとんど肩のないような撫で肩を、とっくりと呼んだ。またかけている眼鏡は「薄色の眼鏡の縁が金」とあり、この頃、素通しの金縁眼鏡を、おしゃれにかけるのがはやっていた。(大丸 弘)
ID No. A02-087
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1902(明治35)年1月11日号 8面
画家・撮影者 阪田耕雪(坂田耕雪)(1871-1935)
小説のタイトル 白無垢鉄火(10)
作者 小栗風葉(1875-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2ma:[丸髷]
Vhao:[羽織]
Vhan:[半襟]
Wme:[眼鏡]
Wto:[時計;時計鎖]
H000:[照明;照明具(一般)]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード 外出着;黒縮緬の無双羽織;羽織紐;風通御召;金縁眼鏡;なで肩;徳利(とっくり);ランプ
男女別 女性
体の部分 上半身