近代日本の身装文化(身装画像)
説明 物語の筋とはとくに関係なく、中年の紳士の冬支度の標準が描かれている。文中に「外套(マントウ)を着たる男の此方を見下ろしてつったち居たり」とある。この男は白っぽい和服を着ていて、目深に被った中折帽子の縁をつかみ、その紋付羽織の左袖が、二重外套から突き出ている。外套はそこで裏返って綾地風の裏地を見せている。紋付羽織の下に着ているのは縞のきもので、その裾が見えている。二重外套は名称がさまざまでここで何と呼んでいるかわからない。洋服用、和服用、兼用とあり、和服用は丈が長い。寒いときには羽織の上から二重外套を着ることもあった。きものの袖先に、ゴム編みのメリヤスシャツの袖が見えているのは不体裁だが、この時代はあたりまえのことだった。紺足袋にノメリの下駄を履き、細身のステッキを曳いている。(大丸 弘)
ID No. A02-065
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1902(明治35)年12月12日号 4面
画家・撮影者 稲野年恒(可雅賎人)(1858-1907)
小説のタイトル 袖時雨(35)
作者 河野鶴浦(河野巳之助)(生没年不詳)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Vwa:[男性和装外套]
Vhao:[羽織]
Pu0:[アンダーウエア]
Vta:[足袋]
Wge:[下駄;クロッグ]
Wtu:[杖;ステッキ;松葉杖]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード 中折帽子;中折れ帽子;[インバネス;トンビ;鳶(とんび);二重回し;二重廻し;二重外套;二重マント];紋付き羽織;綾地風の裏地;メリヤスシャツ;シャツの袖口;紺足袋;のめり下駄;堂島下駄
男女別 男性
体の部分 全身