近代日本の身装文化(身装画像)
説明 東京府下の物持ちの家の内玄関を訪れた得体の知れない女。押され気味に応対しているのはこの家の若い書生。女の風態は「結び髪に黄楊(ツゲ(柘植と書くことが多い))の横櫛一枚、袢纏前だれがけという裏屋向きの女房扮装(イデタチ)なり」だが、いきなり片膝を立てて大きな口をきいているのは、なにかしらいわくのある証拠。じつはこの家の芸者上がりの後添えとなにか関係があるらしい。結び髪といえばどんな髪型も結び髪にちがいないのだが、結び髪とかつくね髪というとキチンとした髪ではなく、いい加減にまとめた馬の尾とか、じれった結びとかを指す。この女の髪は達磨返しのように見えるが、もとより自分で手軽にまとめるものだから名前の詮索はしないでおく。(大丸 弘)
ID No. A01-035
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1901(明治34)年2月10日号 7面
小説のタイトル わか竹(9)
作者 三品藺渓(1857-1937)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2ni:[日本髪一般]
D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)]
Vna:[長襦袢;襦袢]
Vka:[掛襟]
D802:[脅し・怒り・叱責・威圧・威厳の表現]
時代区分・年代 20世紀初め;1901(明治34)年
国名 日本
特定地域 東京
キーワード 内玄関;障子;結び髪;眉落とし;黒襟;立て膝;書生
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥