近代日本の身装文化(身装画像)
説明 この時代はまだ東京府下の田園地域だった千駄ヶ谷辺の、大地主の馬鹿息子。狭い額と下がり目、窪んだ鼻筋で「性質愚昧にして物の役に立たず」という人間を表している。かたわらに座っているのは妹娘で「蓮っ葉者」とあるがここでは大きめの島田髷と引っかけに結んだ帯しかわからない。本文は大部分息子と書生の会話で、頭の働くらしい書生が、坊ちゃんを馬鹿にしながらも、せいぜい機嫌を取っている様が述べられている。この時代は親の仕送りを期待できない学生の中には、男手を必要とする家の書生として住みこむ者がけっこういた。馬鹿息子は座敷の境の敷居の上に座って柱に背をもたせかけ、懐から出した手で顎の髭を抜いている。その指でさらに鼻毛でも抜けば誂えたような図になるはず。(大丸 弘)
ID No. A01-034
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1901(明治34)年2月8日号 7面
小説のタイトル わか竹(7)
作者 三品藺渓(1857-1937)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H6:[和座敷一般]
Vhao:[羽織]
Vna:[長襦袢;襦袢]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
D2sim:[島田;高島田]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
時代区分・年代 20世紀初め;1901(明治34)年
国名 日本
特定地域 東京;千駄ヶ谷
キーワード 金持ち;引っ掛け結び;ひっかけ結び;襖(ふすま)
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥