近代日本の身装文化(身装画像)
説明 とんぼを追っている弟を見返っている十七,八歳の娘。「髪は洗い髪を束髪に結び流し、白薔薇のリボン飾を挿している。黄八丈の袷さえ着て居るのだから、暑気に蒸された額はしっとりと汗ばんでいる」とある。袷はふつう9月に入って着るもので、それを初袷といって季節の変わり目とした。帯ももちろん夏帯でなく、並幅の帯をお太鼓に結んで帯揚げも見えているというのは、よほど着飾りたい気があるためだろう。「束髪に結び流し」というのは、束髪風の髪がもともと、洗い髪を一時的に束ねておくような場合のスタイルだったための言い方だ。この時代、夏でも髪をそうしばしば洗う習慣はなかったから、やはり人と会うことを期しての身なりのようだ。(大丸 弘)
ID No. A01-006
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1901(明治34)年1月22日号 8面
画家・撮影者 阪田耕雪(坂田耕雪)(1871-1935)
小説のタイトル 新学士(22)
作者 小杉天外(1865-1952)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
Vob:[帯]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
K57:[庭園]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
時代区分・年代 20世紀初め;1901(明治34)年
国名 日本
キーワード リボン飾り;黄八丈の袷
男女別 女性;男児
体の部分 全身;上半身