近代日本の身装文化(身装画像)
説明 お嬢さまの衣裳は、「白地の絹セルの単物に、蝦色緞子の丸帯をお太鼓に結んで、紅白市松の派手な帯揚げを締めて居る」。晩春から初夏にかけてがセルの季節。この時代は上等な品は英国からの輸入品で、白地に縞か絣が多かったから、お嬢さんの着ているのはその舶来の品だろう。「一糸の後れ毛も無きまでに綺麗に夜会結びにして(……)」という夜会結びは縦型束髪の一種で、うしろで纏めて取った毛を捻って、ピンで留める髪型。前方からではその特色はわからない。西洋の女神の絵から抜け出したような美しさと作者は書いているが、浮世絵美人の約束を踏襲しているだけの、この人間離れした奇妙な顔に、当時の読者は納得していたのだろうか。(大丸 弘)
ID No. A01-005
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1901(明治34)年1月21日号 10面
画家・撮影者 阪田耕雪(坂田耕雪)(1871-1935)
小説のタイトル 新学士(21)
作者 小杉天外(1865-1952)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7sh:[小説のヒロイン;挿絵美人(この年の評判小説中の美人)]
D7re:[令嬢モデル]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
D2ya:[夜会巻]
Vna:[長襦袢;襦袢]
Vob:[帯]
Wkas:[傘]
時代区分・年代 20世紀初め;1901(明治34)年
国名 日本
キーワード 竪縞のきもの;襦袢の襟;市松模様の帯揚げ;傘の房
男女別 女性
体の部分 上半身