文献番号 | 01_LI003763 |
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著者名 | 古賀令子 ; 浜田勝宏 ; 伊藤操 ; 謝黎 ; 北方晴子 ; 田中里尚/コガ レイコ ; ハマダ カツヒロ ; イトウ ミサオ ; XIE, LI ; キタカタ ハルコ ; タナカ ノリナオ |
書名・論文名 | 「ファッションとメディアに関するシンポジウム」(仮題)の2009年開催にむけての基礎的研究 |
掲載誌名 | (文化ファッション機構)服飾文化共同研究最終報告 2010 |
出版者 | |
発行年月日 | 2011 (3) |
ページ | |
掲載ページ | pp.45-56 |
シリーズ名 | |
OWC | AB;W |
地域・民族名 | 日本;世界 |
特定地域名 | |
時代区分 | 20世紀後半 ; 21世紀前半 |
時代通称名 | |
キーワード | ファッション・メディア ; ファッション・システム ; 中国市場の発展 |
抄録 | ファッションとメディアは切っても切れない関係にあるが、近年の大きな社会変化の影響はファッションの環境や構造を大きく変貌させている。メディアは「紙媒体」依存からの脱皮を余儀なくされており、ファッションとメディアとの関係も、従来モデルから大きく変化しつつある。本研究では、そうしたファッション環境変化の現状とその変化に適応しようとしているファッション・メディアの課題とを把握するために、研究者とファッション・メディア編集の実務者双方の観点から問題を提出し、それらを総合してファッションとメディアとの関係付置を整理して、メディアの現場が抱える問題と、メディア研究が今後目指していく課題とを明確化しようという試みである。先行研究や業界誌における議論を分析・検討する基礎調査を経て、2009年9月に〈ファッションとメディアを考える〉シンポジウムを企画開催した。これは、ファッション環境変化の現状とそれに適応しようとしているメディアの課題を、研究者と実務者双方の観点からの問題提起と共同討議を通じて、実務と研究の相互理解を促進して共通認識を形づくることを目的とした。ここでの議論は、ウェブ環境の進展に伴ってファッション・メディアが置かれている現状と課題が中心となった。研究者側からは、変化するファッション・システムがもたらす消費者主体のファッション創造に注目し、ファッション研究もそうした変化に適応していく必要性が指摘された。一方、実務者からは、情報の加速化・多様化の時代であるからこそ、アナログ感覚の紙媒体の重要性が指摘された。基礎調査とシンポジウムにおける議論の中で浮上したのが、中国市場の急速発展・活況への関心である。ファッションとメディアの発展プロセスの研究において、最重要なケーススタディとして中国のファッション誌についての研究を行い、2010年2~3月にその現況に関する現地調査を行った。近代的ファッション・メディアの誕生からマルチメディア化までのプロセスを、日本系や欧米系提携誌が牽引役として、1990年代以降の20年弱の短期間で疾走してきた中国のファッション・メディアにおける現在の最大の課題は、美意識や価値観の輸入から「本土化」にあることが、編集者への聞き取り調査を通じて明らかになり、また、若いスタッフと新しい企業体によって運営されている中国ファッション・メディアにおいては新しいメディア環境への対応もダイナミックに進んでおり、ファッション・メディアの新しいシステム構築における先行的事例としてその展開に注目していく必要があることも明らかになった。研究成果の一部は、第24回国際服飾学術会議(於:ソウル)におけるポスター発表「A Study on Fashion Magazines Today: issues and prospects」(2010)や『ファッションビジネス学会論文誌 第16巻』(2011)における論文「ファッション誌の現在に関する一研究」(印刷中)などで公表しつつある。本研究がさらなる議論や研究につながることを期待する。 |
身装概念 | BP31:[情報システム;情報サービス;情報流通;情報の流れ方] BP315:[マスコミュニケーション] BP341.0:[雑誌;雑誌記事;服飾雑誌;ファッション雑誌;ファッション誌;モード雑誌;モード誌] BP352:[研究会;シンポジウム] |
服装専門分類 | BP3:[情報;総記] |
資料タイプ | |
資料所在 | |
国会図書館請求番号 | |
日本十進分類 | |
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リンク |