| 文献番号 | 01_AR046192 |
|---|---|
| 著者名 | 羽生清/ハブ キヨ |
| 書名・論文名 | 衣のデザインにみる見立て意識 : 図から地への移りゆき |
| 掲載誌名 | (国際日本文化研究センター)日本研究 11 |
| 発行年月日 | 1994 (6) |
| 掲載ページ | pp.125-133 |
| OWC | AB |
| 地域・民族名 | 日本 |
| 時代通称名 | 近世 |
| キーワード | 源氏ひいながた;友禅ひいながた |
| 抄録 | かつて、わが国の衣裳において、現代デザインでは見られなくなった文脈が生きていた。衣裳は、身体に着せられたばかりではない。古代には、普段の風景とは異なった桜柳や紅葉など美しい自然の情景が、神の衣裳にたとえられた。〈みたて〉近世になると、「源氏ひながた」に見られるように、町人が古代の世界を模倣し、自分を物語のヒロインに想定して楽しんでいる。〈もどき〉「友禅ひいながた」では、豪華な素材にはない軽さを大切にして、折りや刺繍とは異なる染め衣裳が流行する。そこに、それまでの価値観を否定した新しい美意識が誕生した。〈やつし〉華やかな友禅が粋な小紋に変わって行くと、山東京伝の「小紋雅話」のなかに、中国伝来の有職文様を解体しながら遊ぶ批評精神が窺える。〈くずし〉崇高な神の衣裳から下世話な庶民の衣服へと、衣を通して時代の生活意識を見ることができる。 |
| 身装概念 | BP321:[カタログ(物品)] EV170.1:[友禅染] |
| 服装専門分類 | DV0:[デザイニングシステム・技法;和服] |
| リンク | 国立情報学研究所 CiNii |