日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05739-A06
題名 言葉遊び - いぬという字 - 笑うという字の起こり -
題名(ヨミ) コトバアソビ - イヌトイウジ - ワラウトイウジノオコリ -
時間 2分43秒
収録地 広島県福山市
収録者 稲田浩二
OWC AB44
日本昔話タイプ 【IT748;「笑」という字】
概要 「あたったらビュンビュン吠える大学生が腹あたったら・・・・・犬という字は笑ういう字じゃけぇ笑うて別れなさいいうたいう」
大学生が犬が吠えるのでステッキを持って追いかけると犬が穴に首をつっ込む、そこで突き殺す。犬の飼い主が現れて、何をするかというと、あなかんむりに犬は突くという字だから突いたという。大変悲しんで、犬を葬ってくれる寺はないか探す。すると犬は点(テン)をうって大(ダイ)だから天台宗に頼めばよいといわれる。天台宗の寺に行くと断られる。来た訳を話すと「字の研究か。それならばこの寺は山にある。お前は山のすそから来た。山の下に人篇に犬だから山伏に持っていけ」と言われる。次は戸板に犬をのせて山伏のところへ行く(『日本昔話通観広島山口篇』p.735より補う。山伏にわけを言って頼むと、山伏は戸かんむりに犬は戻すという字だから持って帰れと言う。飼い主は仕方なく薮に埋めて泣いていると、大学生が通りかかって、訳を聞き竹の下に犬を書けば笑うという字だから)笑って別れなさいと言う。