日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05448-A09
題名 鼠経
題名(ヨミ) ネズミキョウ
時間 2分48秒
話者 :1894年生
収録年月日
収録地 岐阜県加茂郡白川町
収録者 稲田浩二
笠井典子
OWC AB31
日本昔話タイプ 【IT901A;念仏と泥棒-鼠経型】
話形分類 TA. 鼠経;ME. 鼠経
概要 「ほれからあるところにね、ひとりのお婆さんが住んでいましてね・・・・・そこへね、もうその3人の泥棒はあがっていかんようになったってね」
婆がお経を覚えたいと思っていた。水汲みへ行って、侍に出会う。侍が水を一口ほしいと言うので、婆は水をやる。代わりにお経を教えてほしいと頼む。侍は、正直に、お経を知らないと言う。婆はどんなことでもいいからお経を教えてほしいと言う。侍は、仏壇の前に座って、目の前にあるろうそく立てや、お供えの団子に寄ってきたねずみを見て、「ろーそくたてや はなたてや そこへねずみが ちょろり ちょろり、南無妙法蓮華経」と唱えた。その時、ちょうど三人の泥棒がやってきてのぞいていた。お侍が、たまたま、「そこへまたもやちょろりちょろり」と言ったので、泥棒は、自分たちのことを見抜かれていると思って退散する。お婆さんは毎日そのお経を唱え、泥棒は来なくなった。