日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05439-A01
題名 猿鬼退治
題名(ヨミ) サルガミタイジ
時間 5分8秒
収録年月日 1971-11-02
収録地 石川県鳳至郡柳田村
収録者 稲田浩二
OWC AB27
日本昔話タイプ *伝説
概要 「あのね、いわいどちゅうところ・・・・・なんばみさいでふたが軽かった。」
猿の年を経た鬼が岩井戸(地名)にいて、人間をとって食う。うるしで体を固めて、刀も矢もたたないので、人間には退治できない。神様が毒を弓矢につけて猿の目を射て殺そうと、弓の名人をしたがえて行く。毒を作ったところをセンドク(地名)という。猿鬼が放たれた矢を手でつかむので、神様は退治できずに帰りかけて休む。そこをカミヤスミ(地名)という。休んでいると「ツツヤー、ツツヤー」といって波の音がするので、矢を筒に入れて射ることを思いつき、猿鬼のところへ戻る。矢を筒に入れて射ると、猿は筒だけをつかみ、矢は目につきささる。黒い血が流れ、今の黒川(地名)まで流れた。神様が、途中に馬をつないだところを、コマセ(地名)という。