日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05428-A02
題名 たばこの始まり
題名(ヨミ) タバコノハジマリ
時間 4分57秒
話者 :1906年生
収録年月日 1971-07
収録地 鹿児島県鹿児島市
収録者 稲田浩二
OWC AB56
日本昔話タイプ 変形【IT476;たばこと娘】
概要 「四月の初午に麦飯とにらと食べるの大島は・・・・・けむりくわしゅうたんあとうらしゃくちいれてすうたっと、なっとかこれたばこんちうもんのはじまり、このたばこはいんのたばくちちいえんぐみから始まったのがたばこ。」
四月の初午に主人に麦飯をたいて出した。主人は米があるのに麦飯を出すと茶碗を投げ、鍋を庭に投げた。妻はそれ程までされておれないので里帰りした。その時、この家の所帯は私のあとを追ってきなさいと言って出た。三年経つとこの主人は物もらいで歩くようになる。そのおこもさんに御飯を一杯あげたそうです。その女は分限者に嫁入りしていた。回数を重ねてから、前身をおこもに明かすと「はあー」と言って死んでしまった。困ってそれを便所の裏へ袋へ入れて埋めた。そこから、やわらかそうな青葉の木が大きくなった。くさくて食べられない。かまの所へ置いていると葉が枯れてちりちりになって火のところへ、落ちた。とってもいいにおいでその煙を吸うようになった。それがたばこの始り。