| ID | 1992-01 |
|---|---|
| 展示名 | 「エチオピアの高地と低地」「サハリンの河海とツンドラ」 |
| 種別 | 新着資料展示 |
| 会期 | 1992年02月27日~1992年08月24日 |
| 概要 | 「エチオピアの高地と低地」 エチオピアでは、生態的にも文化的にも高地と低地できわだった違いがみいだされる。高度2,000~3,000m以上の山岳地帯と台地つらなる北部から中央高地にかけては、およそ紀元前15世紀以来、セム系の人びとがアラビア半島から農耕をともなって移住した。彼らは巨大なアクスム帝国を形成し、紀元4世紀にはキリスト教を国教に採用し、その影響を今日に伝えている。一方、低地は、クシ系をはじめ、ナイル・サハラ語族の人びとが、狩猟、漁労、牧畜、農耕といった多彩な生業をいとなみ、イスラム教や土着の宗教のもとに生活をおくっている。低地における物質文化は貧弱であるが、人びとの精神世界はきわめて豊かである。 「サハリンの河海とツンドラ」 サハリンは、南北約1,000㎞の細長い魚形の島である。この島の北部から中部にかけての地域に発達した潟や河の岸部において、ニブヒ族はサケ・マス漁をおこない、また中部東岸沿いの広大なツンドラ地帯において、ウイルタ族はトナカイの群れを飼養している。現在ではその経営形態や規模はかなり変容しているが、基本的にはそれぞれの民族が伝統としてきた生業である。両者は民族的ちがいにもかかわらず、衣服の仕立て方や樺皮細工にみる工芸技術や、クマ送りやシャマニズムという信仰世界をおなじくするなど、文化的に共通した点が多い。 |
| 備考 | 第26回新着資料展示 |