毛沢東バッジデータベース
標本番号 H0253993
標本名 バッジ(毛沢東)
収集者 韓敏
収集地 瀋陽市
収集状況 骨董品店
用途・使用方法
使用者
制作地 遼寧省旅大市
制作者
制作年代 1966-69年
製作法・材料 アルミニウム
収集年度 2008
表面文字 東方紅
表面文字の説明 「東方紅」は毛沢東や中国共産党を讃える歌曲の名前。「東方紅」のメロディは陝西省北部の民謡「走西口」から来たものである。「走西口」はもともと陝北の移民の間で歌われ, 未婚男女が恋の告白をする内容である。1942年に地元の農民、李有源が、毛沢東と共産党を賛美するような歌詞に変えた。ヒットしたこの歌はのちに「東方紅」という名前で呼ばれるようになる。文化大革命のころ、「東方紅」は国歌に準ずる地位に上り、政府の主催する会議や行事, 学校や職場などの会議や儀式が始まる際に必ず歌われていた。この歌とともに、太陽は毛沢東のシンボルとして定着したと言える。
表面文様 毛沢東の肖像
五線譜
七つのひまわり


表面文様の説明 「五線譜」は、東方紅という歌の最初の五線譜である。
七つのひまわりは、当時の7億の中国人民を象徴する。
この山は宝塔山といい、陝西省延安市にある。延安は、1937年から1947年まで中国共産党中央の所在地とされていたため, 中国革命の聖地として知られている。この山は唐代に建設された9階建ての塔があるから、宝塔山と呼ばれている。
橋は延安市にある延河に架けたものである。宝塔山と橋は、革命聖地である延安のシンボルマークである。
裏面文字 毛主席万歳
旅大
裏面文字の説明 毛沢東万歳は当時はやっていたスローガンである。
旅大市で製造されている。旅大は遼寧省旅大市のことを意味する。 1951年に大連市が旅順市を合併し、旅大と改称したが、1981年に元の大連に名前を戻している。
裏面文様
裏面文様の説明
参考文献 Schrift Melissa
2001 Biography of a Chairman Mao Badge: The Creation and Mass Consumption of a Personality Cult.New Brunswick, NJ: Rutgers University Press.
Wang, Helen
2008 Chairman Mao Badges: Symbols and Slogans of the Cultural Revolution. British Museum Research Publication No.169. British Museum Press.
韓敏
2014「毛沢東バッジの語りと活用」武内房司、塚田誠之編『中国の民族文化資源―南部地域の分析から』 pp.25-62 東京:風響社。
宋一凡
1993『毛沢東像章珍品集』成都:四川人民出版社。
その他
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