| 説明 | 連載とはいっても二回だけの短編。商家の番頭が、迎えたばかりの新妻を伴って住吉神社にお礼参り。番頭はまもなく通いの身分になるという年頃。文中には主人のことばで、「お前もおっつけ通勤(カタイレ)になるのだから」とある。礼奉公を含めて何年と年季の期限を決めるのは丁稚で、その上の手代や番頭の昇格は店の都合次第だったようだ。番頭の中には暖簾分けしてもらって自分の店を持つ者もあり、主人の店には残るがべつに所帯をもって通い番頭になる者もある。お城勤めする役付きの武士とともに、現代のサラリーマンに一番近いかたちといえる。ここでは通勤(カタイレ)と言っている。お店(タナ)を外から支える、という意味だろう。こういう堅い身分のひと達は、江戸時代から続いて着るものは縞物ずくめ。男はそういう縞の袷の二枚襲に縞の羽織。ソフトを被り首巻をし、巻き煙草を持っているのが前代とはちがうところ。(大丸 弘) |
|---|---|
| ID No. | N98-001 |
| 出典資料 | 大阪朝日新聞 |
| 発行年月日 | 1898(明治31)年1月5日号 7面 |
| 画家・撮影者 | 武部芳豊(生没年不詳) |
| 小説のタイトル | 三の朝(下) |
| 作者 | 加藤紫芳(紫芳山人)(1856-1923) |
| 資料タイプ | 挿絵 |
| 身装画像コード | H806:[神社] D5ha:[墓参;寺参り;神詣で] D4ban:[商人;番頭] Vhao:[羽織] Wbo:[かぶり物一般;帽子] Wku:[頸覆い(マフラー,ストール,襟巻,ショール)] Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル] |
| 時代区分・年代 | 19世紀終わり;1898(明治31)年 |
| 国名 | 日本 |
| キーワード | 竪縞のきもの;竪縞の羽織;羽織紐;ソフト帽;中折帽子;中折れ帽子;首巻;巻き煙草;肩掛け |
| 男女別 | 男性;女性 |
| 体の部分 | 全身 |