近代日本の身装文化(身装画像)
説明 罪を犯して収監された身寄りの女性との面会から帰る、村の物持ちのご内儀。ご内儀といってもまだ二十歳前の若さで、丸髷の髷はごく大きい。この髷の大きさは流行も土地柄もあるが、ふつうは年齢とともに小さくなる。大きくするためには髷形という硬い紙製の型を入れ、この型に大きさの番号が付けられていた。小紋の羽織に黒縮緬の羽織、小町型の刳り下駄、この時代上等の下駄は塗りが多かったが、暑いじぶんは白木も好まれた。ご内儀も後に従う女中も、きものの裾に輪郭をとるような、濃い色の厚い袘(フキ)が出ている。器量よしのご内儀に比べて、女中の顔は人間の顔のように見えず、お面を被っているようだ。当時の挿絵画家は、女中といえばお盆のように丸顔で、目鼻の言い訳ばかりにあるような、こうした醜女に描くのがふつうだった。刑務所は1872(明治5)年の太政官布告によって〈監獄規則〉が公布され(→年表〈事件〉1872年11月 「監獄則並びに図式の頒布」1872年11月27日)、各県に監獄が設置された。柿色の囚人衣もそのときに決められている。(大丸 弘)
ID No. N97-006
出典資料 万朝報
発行年月日 1897(明治30)年10月19日号 1面
小説のタイトル 男の名(31):慈善の為め
作者 松居松葉(松居松翁)(1870-1933)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G453:[刑務所;捕虜収容所]
G05:[塀;門]
D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2ma:[丸髷]
Vhao:[羽織]
Wge:[下駄;クロッグ]
D4ge:[下女;下男;召使い]
Wzo:[草履;草鞋]
時代区分・年代 19世紀終わり;1897(明治30)年
国名 日本
特定地域 山梨
キーワード 監獄の門;ご内儀;奥様;小町下駄;女中;ぞうり
男女別 女性
体の部分 全身