近代日本の身装文化(身装画像)
説明 時代設定は明治維新後それほど遠くない時期の、大名華族家の姫君。「艶々しき髪を島田に結い、白の丈長を掛け、きものは藤色の芥子(ケシ)紋、帯は繻珍、燃えたつような緋縮緬の扱帯(シゴキ)を締め、かざせる平打ちの金簪(キンカン)、それに日の映りて、後光とばかり眩く、とても此の世にあるまじき美人なり」というのが衣裳付け。袖先をくるんで口もとや胸を押さえるのは物思い、あるいは哀しみのポーズ。晩秋から初冬の時期、四角い庭下駄を穿いた姫君のきものの裾は裾綿がたっぷり入って、6,7センチくらいの袘(フキ)が出ている。腰元の女は丸髷を結い、眉も落としているが、かつて大名家の奥で姫君の身近に仕えるような身分の女性は、夫を持っていないのがふつうだった。しかし時代が変わったいまはわからない。この女性も手を袖に隠している。手を隠すのは上品なことと考えられていて、この時代、写真を撮られるときにも、手を隠している女性が多い。(大丸 弘)
ID No. N96-001
出典資料 都新聞
発行年月日 1896(明治29)年11月18日号 3面
画家・撮影者 松本洗耳(1869-1906)
小説のタイトル 金屏風(1)
作者 遅塚麗水(1866-1942)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード K57:[庭園]
D2sim:[島田;高島田]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Wge:[下駄;クロッグ]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
D2ma:[丸髷]
D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)]
時代区分・年代 19世紀終わり;1896(明治29)年
国名 日本
キーワード 東屋;高島田;芥子裾模様のきもの;裾の袘(ふき);庭下駄;袖に手を隠す;袖で口元を押さえる;眉落とし
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥