近代日本の身装文化(身装画像)
説明 この日の本文では女学生である主人公が結ってきた束髪について、同級生がいろいろな意見を言っている。やかましい母親のなかには、乞食の娘だの、洋妾(ラシャメン)じみているなどと反対する人もあるらしい。しかし娘たちは第一に軽いこと、そして衛生によくて交際を欠かず経済に利があるなどと言っている。交際を欠かないというのはどういうことか判らないが。この画面でも髪をおろしているひとり以外はすべて上巻の束髪で、退潮期といわれるこの時代でも、束髪は女学生などにはけっこう支持されていたと見られる。しかし母親たちはもちろん娘も、嫁入り前には日本髪に結い換えるのは当然と考えている。そのときに、束髪を結っていた娘の毛には束髪の癖がついて日本髪が結いにくくなる、などと言っている。しかしそれは二,三回日本髪を結えば問題にならない。ある娘は、男が西洋風の散髪で洋服を着て歩くのに、女が島田や丸髷で、袂の長い小袖をびらしゃらしているのはロジックに合わない、などとも言っている。(大丸 弘)
ID No. N93-004
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1893(明治26)年9月12日号 5面
画家・撮影者 二代目歌川貞広(三谷貞広)(1838-1908)
タイトル
小説のタイトル 現世相(6)
作者 水谷不倒(1858-1943)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7jog:[女学生]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
時代区分・年代 19世紀終わり;1893(明治26)年
特定通称名
国名 日本
特定地域
キーワード 女学生;上げ巻;お太鼓結び;バッスルドレス;バッスルスタイル;机;本
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥
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著作権情報
備考