近代日本の身装文化(身装画像)
説明 人にそそのかされて手をだした株に失敗し家産を失った男。これまで住んでいた家屋敷を売り払い小さな家に移り住んだ。しかしこの挿絵は、部屋の内外の様子から見てまだ転居以前かもしれない。丸髷に結った妻は眉を剃っている。明治も二十年代になると結婚しても眉を落とす人はほとんどなくなったが、眉を剃り、歯を黒める習慣の身についた人の中には容易にそれを捨てようとしない人も多かったらしい。やがて、眉のない、歯の黒い女性は、以前のような、人妻、ということではなく、年輩の女性、という印象を生むものとなっていったに違いない。夫も妻も正座しているが、男とちがって女のきものの裾がやや割れている。これは女性のやや古風な仕方で、前代の武家の女性などの座り方の遺風。(大丸 弘)
ID No. N92-004
出典資料 都新聞
発行年月日 1892(明治25)年11月12日号 1面
小説のタイトル 家と児(35)
作者 広津柳浪(1861-1928)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H6:[和座敷一般]
D1hi:[ひげ]
D2ma:[丸髷]
Vka:[掛襟]
D3fu:[懐手]
D012:[男の子(小学生くらい)]
時代区分・年代 19世紀終わり;1892(明治25)年
国名 日本
キーワード 八字髭;竪縞のきもの;小紋のきもの;黒襟;帯締め;火鉢;火箸;お茶セット;正座;ふところ手
男女別 男性;女性;男児
体の部分 全身;坐臥