近代日本の身装文化(身装画像)
説明 この時代まだ農村だった碑文谷の、鎮守の祭りにかかった芝居見物の一行。中央の娘はもと士族の一人娘の器量よし。それを見知って遠くから窺っている男は、一見当世の紳士とも見える身拵え、「糸織の上着に黄八丈の下着、博多の帯を締め節糸の羽織、黒の高帽に鼠縮緬の襟巻」。じつは娘を攫って慰んだ上売り飛ばしてやろうという魂胆で、連れの男とその手はずを打ち合わせている悪者。娘は髪は豊かそうだが前髪のごく小さい根の低い島田。裾の袘(フキ)の大きなきものにも羽織にも派手な柄がある。文中に、芝居見物ということで精々おめかしをした、とはあるが、連れの老夫婦にしろ向こうにいる子どもたちにしろ、だれもがずいぶん目に立つ模様ものを着ているようにみえる。細かな織り柄を木版刷りのため大きめに線描する結果、単色の挿絵になると実際に目で見るよりはるかに柄が強調される、という点に注意。(大丸 弘)
ID No. N92-001
出典資料 やまと新聞
発行年月日 1892(明治25)年8月20日号 4面
画家・撮影者 水野年方(1866-1908)
小説のタイトル 葉末の露(2)
作者 黒男
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Vhao:[羽織]
Vob:[帯]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Wku:[頸覆い(マフラー,ストール,襟巻,ショール)]
Wge:[下駄;クロッグ]
D2sim:[島田;高島田]
Vka:[掛襟]
Vta:[足袋]
Wzo:[草履;草鞋]
時代区分・年代 19世紀終わり;1892(明治25)年
国名 日本
特定地域 東京;目黒;碑文谷
キーワード 格子のきもの;博多帯;山高帽子;堂島下駄;竪縞のきもの;総柄の羽織;裾の袘(ふき);黒襟;木履;ぽっくり下駄;紺足袋;ぞうり
男女別 男性;女性
体の部分 全身