近代日本の身装文化(身装画像)
説明 タイトルはもちろん絹漉しの豆腐になぞらえているわけ。肉親の縁が薄く、恩人のもとに世話になっている娘が、気に染まぬ縁談を持ちこまれた。恩人は、縁談については当人次第と突っぱねているが、強引な相手はいやそれは貴方の指図でどうにもなることだと、ひきさがらない。この時代、「自由結婚」という言い方が使われだしているが、自由ということば自体が、反抗とか気侭とかと同様な悪いイメージを持っていた。その一方で親や周囲が取りはからうような縁談に対しては「干渉結婚」という言い方もあった(「西洋礼式一般」【家庭雑誌】1893年4月) 。娘の大きな高島田の鬢(ビン=横髪)の後れ毛は悩みや物思いの表現だが、この娘の場合は病身を表しているのかもしれない。(大丸 弘)
ID No. N91-001
出典資料 やまと新聞
発行年月日 1891(明治24)年1月14日号 4面
画家・撮影者 水野年方(1866-1908)
小説のタイトル 絹漉美人(25)
作者 条野採菊(採菊散人)(1832-1902)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7sh:[小説のヒロイン;挿絵美人(この年の評判小説中の美人)]
D2sim:[島田;高島田]
Wou:[扇子;団扇;扇風機]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 19世紀終わり;1891(明治24)年
国名 日本
キーワード 窓;簾(すだれ);高島田;帯揚げ;頬杖を突く;うちわ
男女別 女性
体の部分 上半身