近代日本の身装文化(身装画像)
説明 東京の商家に奉公して主人の信用を得、このたび京都・滋賀・岐阜あたりの取引先を廻ってくる大役を命じられた男。やや複雑な話の筋とは関係なく、この場面は主人公の若者が旅先の旅籠屋に到着したところ。若者が着ているのは黒羅紗製のマントであるらしい。江戸時代にも旅行用にはもともと外来系の合羽はあったが、幕末から羅紗製のマントが入ってくると、その折衷式の便利な衣料がいろいろできた。手甲脚絆に紺足袋草鞋がけは前代と変わらず、とくに長旅ではこのあと四半世紀位は引き継がれる。それに対して、鞄と蝙蝠傘は舶来のもの。本文の中でも言っているようにこの前年、1889(明治22)年には東京・神戸間の鉄道が全通していたから、こんな厳重な足拵えは不要になっていたのだが。(大丸 弘)
ID No. N90-001
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1890(明治23)年4月4日号 1面
小説のタイトル 恋の柵(しがらみ)(26)
作者 渡辺治(渡辺台水)(楽天台水)(台水散史)(1864-1893)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D5ry:[旅装;旅姿;旅装束]
Pma:[マント]
Wte:[手袋;手甲;腕覆い]
Wkya:[脚絆;脛覆い]
Vta:[足袋]
Wzo:[草履;草鞋]
Wka:[鞄]
Wkas:[傘]
Vka:[掛襟]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
時代区分・年代 19世紀後半;1890(明治23)年
国名 日本
キーワード 紺足袋;わらじ;洋傘;蝙蝠傘;こうもり傘;黒襟;前垂れ;前掛け;素足;上り框(あがりかまち);盥(たらい)
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥