近代日本の身装文化(身装画像)
説明 旧士族でいまは下谷あたりに下女ひとりを置いた侘び住まいの中年夫婦。客はこれももとは武家の倅(セガレ)だったがいまは廓(クルワ)の走り遣いをしている若者。暑い盛り、主人がきものの上に黒い絽の羽織を重ねているのは来客への応対のためか。使いの若者の方は粗い縞のきものに兵児帯を締め、夏のことだから足袋は穿かないでおそらく草履ばきだろう。明治になってから下駄が一般化してゆくが、江戸時代の庶民の主な履き物は草履だった。奥様は絞り柄の単物に黒繻子の帯を締め、縞の前垂れをしている。下谷は下町の一部だが、奥様の襟に掛け襟のないのは、もと士族という身分の証しだろう。(大丸 弘)
ID No. N89-003
出典資料 東西新聞
発行年月日 1889(明治22)年8月29日号 3面
小説のタイトル 有効目薬:主や誰れ
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G043:[縁先;縁端]
Vhao:[羽織]
Vob:[帯]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
時代区分・年代 19世紀後半;1889(明治22)年
国名 日本
特定地域 東京;下谷
キーワード 縁側;黒い絽の羽織;竪縞のきもの;角帯;絞り柄のきもの;黒繻子の帯;縞の前垂れ;煙草盆;木の障子;机;軸
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥