近代日本の身装文化(身装画像)
説明 ペーパーナイフでいま手紙を開いているのは、ある学校経営者のもとに養女となっている娘。室内の設え、什器や奇妙な置き方をしている革表装の本などなど、バタ臭いとともにかなり装飾過剰気味。娘の結っているのは上げ巻風の束髪。三,四年前の束髪人気は、この頃から漸く下火になってゆく。国会開設のあと(1890年~)の流行紹介などを見ると、キリスト教関係者など以外、街で束髪を見ることはほとんどなくなったようにも言っているが、新聞小説の中の令嬢には依然として束髪が多い。この娘がいちばん外に着ているのは被布。被布は羽織と同じように家の中でも着ることのできる外被。羽織とちがって竪襟という部分で前が塞がっている構造だが、この絵の女性はたぶん窮屈なのでそれを開いているらしい。肩に斜めに掛かっている黒い部分は小襟と呼ぶ被布独特のもの。とくにこの襟周りにはいろいろなヴァラエティがあった。(大丸 弘)
ID No. N89-001
出典資料 改進新聞
発行年月日 1889(明治22)年4月23日号 1面
画家・撮影者 橋本周延(楊洲周延)(1838-1912)
タイトル
小説のタイトル 濁世(じょくせ)(15)
作者 須藤南翠(南翠外史)(坎坷山人)(彩幻道人)(1858-1920)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2so:[束髪(前期縦型の)]
D2:[ヘアスタイル]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vhi:[被布]
時代区分・年代 19世紀後半;1889(明治22)年
特定通称名
国名 日本
特定地域
キーワード 上げ巻;被布の襟;花飾り;切り髪;切下げ前髪;本;ペーパナイフ;テーブルクロス;手箱;花瓶
男女別 女性
体の部分 上半身
関連情報
著作権情報
備考