| 説明 | 一日分としては長すぎるほどのストーリーのなかでの、ヒロインの女性の墓参りの姿を描いている。夫も子どもも亡くし、長いあいだ瘋癲(フウテン)のため正気を失っていた女が、七年ぶりに故郷の静岡で菩提所の寺の墓参りをする。豊富な髪をただぐるぐると結んでいる。一度嫁入った女は、たとえ夫が死んでも眉は落としたままがふつう。髪を短く切り落とすのは、もうすこし年のいった女。幅の広い掛け襟のあるきものの合わせ目はずいぶん低く、派手な絞りの半襟をたっぷり見せているのは墓参りにしては場違いのようだが、無教育な女にはそんな顧慮もなかったのかもしれない。双子縞のきものもけっこう粋な風。手先を帯のすぐ上、襟の合わせ目に差し入れるのはこの時代の人の癖で、ふつう思案の姿を表わすが、男はあまりしないようだ。(大丸 弘) |
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| ID No. | N86-005 |
| 出典資料 | 絵入自由新聞 |
| 発行年月日 | 1886(明治19)年10月24日号 3面 |
| 小説のタイトル | 善悪妙々車(31) |
| 資料タイプ | 挿絵 |
| 身装画像コード | D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)] Vka:[掛襟] Vhan:[半襟] D3ob:[帯の締め方;帯の位置] D3fu:[懐手] D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)] D5ha:[墓参;寺参り;神詣で] |
| 時代区分・年代 | 19世紀後半;1886(明治19)年 |
| 国名 | 日本 |
| 特定地域 | 静岡 |
| キーワード | 竪縞のきもの;双子縞のきもの;眉落とし;黒襟;絞りの半襟;引っ掛け結び;ひっかけ結び;ふところ手;手桶;墓参り |
| 男女別 | 女性 |
| 体の部分 | 全身 |