近代日本の身装文化(身装画像)
説明 「物言い振る舞い人慣れて、垢抜けせしその様子、どこやら自然と玄人めきて」とある二人の娘。本文には「髪をわざと束ねずやけに巻きてうしろに垂れ」とあるが、6(3)では梶の葉模様のきものの女は髷の低い島田のようにも見える。二人ともいわゆるじれった結びというのに近いようだが、自分で手軽にまとめたこの種の髪の名をいちいち詮議できない。帯は二人とも引っ掛け結びらしい。竪縞のきものを着た娘が手に蝙蝠傘を提げているのだけが開化風。この娘は前褄を引き上げて着ていて、これだけでも小粋な感じになる。この物語はチャールズ・ディケンズの『オリヴァー・ツイスト』 と似た筋立てになっている。この時代、翻案とまでいかないで、外国小説のストーリーを借用し、換骨奪胎(カンコツダッタイ)したのではないかと疑われる新聞小説にずいぶん行き当たる。(大丸 弘)
ID No. N85-005
出典資料 絵入朝野新聞
発行年月日 1885(明治18)年8月9日号 2面
小説のタイトル 池の萍(うきくさ)(6):心の白糸(3)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G023:[日本式玄関構え]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Wkas:[傘]
時代区分・年代 19世紀後半;1885(明治18)年
国名 日本
キーワード 竪縞のきもの;総柄のきもの;梶の葉模様;引っ掛け結び;ひっかけ結び;洋傘;蝙蝠傘;こうもり傘
男女別 女性;男児
体の部分 全身
関連情報 N85-005, N85-006