近代日本の身装文化(身装画像)
説明 茶店の縁台に腰を下ろしているのは、栃木から出てきた材木商人の二人連れ。話しかけているのは旧士族で、警視庁の巡査をクビになったばかりの男。五十余と三十くらいという商人の旅姿に開化のしるしはなにも見えない。1880年代初め(明治10年頃)では地方はまだ丁髷姿の方がふつうだった。老人が着ているのは黒襟つきの合羽で、百姓や町人がふつうに着られるものではなく、文中にあるような「相応な商人」。元巡査の方は立襟付きのマントに、縞のズボンを穿いた洋服に蝙蝠傘、頭にはお椀のようなキャップを被っている。本文に「身装(ミナリ)も一寸洋服でごまかして居る」とあるような恰好。上着は背広風のジャケットに見えるが、袖口がややすぼまっているのは奇妙。幕末から明治初頭、日本人は洋服を丸っこく丸っこく描く癖があって、その癖がここにも現れているのだろうか。きものを角袖と呼んだのもその癖と考え合わせられる。(大丸 弘)
ID No. N77-004
出典資料 東京絵入新聞
発行年月日 1877(明治10)年12月25日号 3面
画家・撮影者
タイトル
小説のタイトル
作者
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D017:[男の老人]
D016:[中年~初老の男性]
D2ot:[男の髪型]
D2ch:[丁髷]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Pma:[マント]
Wkas:[傘]
時代区分・年代 19世紀後半;1877(明治10)年
特定通称名
国名 日本
特定地域 東京
キーワード 茶屋;茶店;斬髪;散切り;黒襟付きの合羽;立襟付きのマント;キャップ;縞のズボン;洋傘;蝙蝠傘;こうもり傘
男女別 男性
体の部分 全身;坐臥
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著作権情報
備考