近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉政府転覆の犯人と目され警察に追われる身の主人公が、はるばる山口県から東京のなじみの芸者のもとを訪ねる。降りしきる秋雨のなか、男は菅笠を被り、毛布(ケット)を二重に巻いている。毛布は明治初年から輸入され、最初は夜具ではなくほとんど外套として重用されたらしい。1870年代後半(ほぼ明治10年代)、やや小型で周囲にフリンジなどのついているショールが流行しはじめたころから、とりわけ都会ではこの大型のケットを巻きつける習慣が廃れてゆく。女は洗い髪で手にはランプを持っている。芸者はたいてい日髪を結ったが、髪を洗うことは滅多になかった。それでも明治時代の江戸芸者は、水髪といってあまり髪油をつけなかったので、さらっとした髪をしていたようだ。都会の大通りだけでなく、芸者屋の軒先など個人の家に軒灯のつくのはもうすこし先、明治十年代はじめとされている。(大丸 弘)
ID No. N76-005
出典資料 都新聞
発行年月日 1900(明治33)年7月24日号 3面
画家・撮影者 松本洗耳(1869-1906)
小説のタイトル 実譚 江戸さくら(111)
作者 渡辺黙禅(1870-1945)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7ge:[芸者;半玉;舞妓]
D1se:[洗髪;洗い髪]
Wkab:[笠]
Wzo:[草履;草鞋]
時代区分・年代 19世紀終わり;1876(明治9)年
国名 日本
特定地域 東京
キーワード ランプ;ケットを着る人;菅笠;わらじ
男女別 男性;女性
体の部分 全身