近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉深川の質両替商の主が、谷中の寺で開かれた無尽に、倅(セガレ)を連れて行った帰り道、入谷田圃の辺りでむかしの奉公人の女に出会い、その侘び住まいに招き入れられる。女は「年の齢は四十五六、色の浅黒くして何となく失意の面色ある老婦」というのは今日では考えられないその時代の年齢観。女は植木屋に嫁入ったが、その亭主を昨年亡くしたと言い、遺された子どもを旧主人に目通りさせている。女の髪ははっきりわからないが達磨返しのよう。上から一本簪(カンザシ)を挿すのは、この種の簡単な髪のまとめ様の特色。質屋の主人は紺絣の単衣に帯を締め、その倅だけは夏の盛りだというのに羽織を着ている。この無尽が息子の名義になっていて、子どもを世間に出す、という心持ちがあるためか。(大丸 弘)
ID No. N73-003
出典資料 改進新聞
発行年月日 1887(明治20)年9月27日号 2面
小説のタイトル 断鴻異契(だんこういけい)(1)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H032:[屋内よりみた窓の周辺]
H59:[出入り口・窓越しの外の風景]
G043:[縁先;縁端]
Qkas:[絣]
Vhao:[羽織]
D006:[初老の女性(40~50歳代)]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
Wou:[扇子;団扇;扇風機]
Jhi:[人と動物;ペットと人]
時代区分・年代 19世紀後半;1873(明治6)年
国名 日本
特定地域 東京;入谷
キーワード 年齢感;両替商;前掛け;煙草盆;煙管(きせる);うちわ;敷物;猫;三味線;菓子
男女別 男性;女性;男児
体の部分 全身;坐臥