近代日本の身装文化(身装画像)
説明 大当たりをとった尾崎士郎の『人生劇場』は延々とつづき、くりかえし映画化もされ、最後はその過去の人気に凭(モタ)れただけのような作品もある。この遠征篇などがそれ。過去の登場人物の中の何人かが外地に行っての話。窓から外を見ているのはマニラのレストランのウエイトレスで、尾崎は赤いシャツを着た少女、と書いている。宇野千代と一緒に生活していた時期もあるのに、尾崎は着るものの描写などには無頓着な方で、少女の着ているのはもちろんブラウスというべき。そのブラウスはかなり凝った仕立で、このレストランがそう安食堂ではないことを想像させる。尖っているようなショルダーパフはこの時期の流行というより、フィリピンの伝統的スタイル。少女というにしてはつけているアクセサリーも豊富だが、肌の露出の多い熱帯地域では、衣服よりもむしろボディ・ジュエリーに執心なのがふつう。(大丸 弘)
ID No. N43-004
出典資料 朝日新聞
発行年月日 1943(昭和18)年10月15日号 3面
画家・撮影者 鈴木栄二郎(1910-1954)
小説のタイトル 人生劇場 遠征篇(160):残照(8)
作者 尾崎士郎(1898-1964)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H11:[宴会の座敷;レストラン]
D7jok:[女給(カフェー,飲食店ウェートレス)]
D2pa:[パーマネントウエーブ]
Wkub:[首飾り;ネックレス]
Eso:[袖;袖つけ;袖くくり;袖のかたち]
時代区分・年代 20世紀前半;1943(昭和18)年
国名 日本
キーワード レストランのウエイトレス;ウェイトレス;ブラウス;ネックレス;ショルダーパフ;パフスリーブ;提灯袖
男女別 女性
体の部分 全身