近代日本の身装文化(身装画像)
説明 ある会合のあと、どこにゆくというあてもなく銀座の舗道を歩いている三人連れ。雑誌編集者、若い作家、といった職業の人間。街を歩く人々に共通するのは男女とも帽子に固執している点。男性については無帽主義も唱えられはじめていたが(→年表〈現況〉1934年3月 日本医大・北川淏博士談「若禿を気に病む無帽主義の流行 果たしてどれ程の効果があるか」朝日新聞 1934年3月30日13面)、銀座通りを帽子も被らずに歩くのは勇気が要った。紳士の夏帽はパナマに決まっていた。真ん中の主人公の被っているのはより柔らかそうで、イタリア製の高級なタスカン帽かもしれない。女性の帽子は、レディーはかならず被るようにと、雑誌や新聞でも注意されるわりには、無帽の人もけっこういた。それは、銀座を歩く人のすべてが遠くから来て、舞台でも歩くような気でいる人ばかりではなく、銀座近辺に住んでいたり働いていたりして、お豆腐を買うために通りを横切る人だっているのだ。女性の帽子はクラウンが浅く、すこし傾けて、ややアミダに被るのが流行。(大丸 弘)
ID No. N34-001
出典資料 国民新聞
発行年月日 1934(昭和9)年5月18日号 3面
画家・撮影者 野崎恭助(生没年不詳)
小説のタイトル 欲望(1):夜の舗道(1)
作者 広津和郎(1891-1968)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Wne:[ネクタイ;ネックバンド]
Vhao:[羽織]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
Wkub:[首飾り;ネックレス]
Wka:[鞄]
時代区分・年代 20世紀前半;1934(昭和9)年
国名 日本
特定地域 東京;銀座
キーワード 女性洋装;ジャケット;蝶ネクタイ;ネックレス;ハンドバッグ
男女別 男性;女性
体の部分 上半身