近代日本の身装文化(身装画像)
説明 大佛次郎のいわゆる本牧もの。チャブヤ女、船員相手のクラブの女給、白人との混血青年などなど。ただしこの女性はもと神戸のクラブにいた女給のキキという女。たいした当てもなく東京に出てきて、ホテル代がなくなり、それほどつきあいがあったでもない主人公の男に電話をかけてきた――。「木の実を咥えたように口紅の赤い(……)如何にも港の女らしい弁慶の、こいきな洋装」。手入れのいいボブ・カットの先っぽが、頬のところで少し巻いている。完全な描き眉と、そうでなくても大きな眼を、さらに強調しているつけ睫毛。化粧はその人の地顔を補ってより美しくするもの、という考え方ではなく、地顔と関係ない人形の造形をする、というファンタジー。ときとしてそのファンタジー自体が、男の日常感覚を麻痺させる。(大丸 弘)
ID No. N32-001
出典資料 時事新報
発行年月日 1932(昭和7)年4月18日号 4面
画家・撮影者 河野通勢(1895-1950)
小説のタイトル 仏蘭西人形(フランスにんぎょう)(80):笑ふキキ(4)
作者 大佛次郎(1897-1973)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7jok:[女給(カフェー,飲食店ウェートレス)]
D2:[ヘアスタイル]
D1kes:[化粧;表情;容貌]
時代区分・年代 20世紀前半;1932(昭和7)年
国名 日本
キーワード ボブカット;ウィンド・ブロウン・ボブ;西洋風化粧;電話機
男女別 女性
体の部分 上半身