近代日本の身装文化(身装画像)
説明 谷崎潤一郎の欧米人観がここでも端的に吐露されている。「バタだの牛肉だの脂っこいものをたらふく食べて、できるだけ肉体を発達させておいて、さてこういう風な挑発的な衣服を着ける。婦人の風俗というものが、いかにしたらもっとも有効に、もっとも的確に、そしてもっとも激烈に、男の劣情を刺激することが出来るかと、そればかりを念頭に置いて意匠を凝らしているのである」。そういう欧米人の肉体への渇仰のためでもないだろうが、1920(大正9)年に谷崎は横浜に移り住み、外国人の娼婦にも馴染んだらしい。この作品の内容はまさにそれ。しかしなぜか挿絵の中川修造は、筆者の意図とはかけ離れた、厚ぼったい毛織のマントで身をくるんだ外国人の男女を描いているが。(大丸 弘)
ID No. N28-001
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1928(昭和3)年6月11日号 5面
画家・撮影者 中川修造(生没年不詳)
小説のタイトル 黒白(79)(7(3))
作者 谷崎潤一郎(1886-1965)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7se:[西洋人モデル;混血児タイプ]
Pov:[オーバーコート(外套)]
Qkeg:[毛皮;毛皮製品]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
時代区分・年代 20世紀前半;1928(昭和3)年
国名 日本
キーワード クロッシェ;女性洋装
男女別 男性;女性
体の部分 全身;群像