近代日本の身装文化(身装画像)
説明 二人の若い男が、男と女の関係をめぐって意見を戦わしている。これまでに複雑な情事を経験してきた男が、ある「純潔な令嬢」と結婚しようとしている。若い女性は純潔であっても、自分を楽しませてくれるだけの強さを男性に期待している、というのがこの男の考え。挿絵はその話題の令嬢。彼女が被っているのはクローシュタイプの帽子で1920年代には世界的な流行だった。ブリムがほとんどないものが多く、日本では釣鐘ではなくお釜帽などといった。クローシュは目深に、眉毛の隠れるくらいに被るのがひとつの定番のスタイルで、そこにギャルソンヌっぽい過激さが表現できる。しかしこのお嬢さんはクローシュとしてはやや阿弥陀に、おとなしい被りよう。額から耳にかけてのやわらかい髪の曲線は、もちろんアイロンウエーブ。ファッションセンスのよさと、もうひとつはお小遣いにも不自由のない育ちのよさからくる抑制が、このお嬢さんの上品な華やかさを生んでいる。(大丸 弘)
ID No. N25-002
出典資料 万朝報
発行年月日 1925(大正14)年9月9日号 6面
画家・撮影者 名取春仙(1886-1960)
小説のタイトル 地獄の門(112)(11(4))
作者 三上於菟吉(1891-1944)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7re:[令嬢モデル]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
D2yo:[洋髪;ウエーブ]
時代区分・年代 20世紀前半;1925(大正14)年
国名 日本
キーワード クロッシュ;クロッシェ;クローシュ;クローシェ;アイロンウェーブ
男女別 女性
体の部分 上半身