近代日本の身装文化(身装画像)
説明 子爵家の若夫人。招待された大がかりの晩餐会に向かう。ふたりとも「もう羅(ウスモノ)では肌寒いので、絽錦紗の模様に品のいい帯をしめて、いつもよりもぐっと地味な好みにしているせいか、二人とも容貌(キリョウ)がぐっと引立ってみえた(……)」。絽錦紗というのは、錦紗と同じ糸を使い捩り組織に織上げた織物で、ごく贅沢な品。絽錦紗の模様、という言い方は変だが、挿絵のきものにも定紋以外の模様は描き込んでない。ここでは無地の絽錦紗の地紋を指しているのだろう。手前の女性の髪は六四分けの耳隠し。その耳のあたりと頭頂に、わかりにくいが束髪ピンを挿している。束髪ピンはピンとは言っても簪(カンザシ)の一種。挿す場所によってはずいぶん大胆な効果になる。(大丸 弘)
ID No. N22-005
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1922(大正11)年10月14日号 7面
画家・撮影者 幡恒春(1883-1944)
小説のタイトル 永遠の謎(12)(1)
作者 長田幹彦(1887-1964)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2:[ヘアスタイル]
D2mi:[耳隠し]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
時代区分・年代 20世紀前半;1922(大正11)年
国名 日本
キーワード 奥様;六四分け
男女別 女性
体の部分 上半身