近代日本の身装文化(身装画像)
説明 父の進める縁談をはっきりと拒絶した娘。「親の命令に対する子としての服従(……)利害の上に立っては子の意志をも強制的に(無視)することが、謂う所の人情か(……)階級をけなして階級のお城に籠もって(……)」等々の思いに悩む。しかし「涙ぐむにはあまりにも馬鹿馬鹿しい乾燥(カワ)いた不愉快な気持」という彼女。これはもう明治の娘とはちがう。小説の叙述がより心の内面に向けられるに従い、顔のクローズアップ描写が増える。もちろんそれは浮世絵の大首とはちがう。彼女はV型に前の明いた服を着ているらしいが、作者にも挿絵画家にもそんなことは眼中になくなっている。髪は六四分けして、軽いウェーブをつけた断髪風。この時期としてはもっとも先進的。(大丸 弘)
ID No. N21-002
出典資料 読売新聞
発行年月日 1921(大正10)年2月18日号 6面
画家・撮影者 森田ひさし(森田久)(生没年不詳)
小説のタイトル 潮は満ち来る(8)
作者 田村松魚(入江新八)(1874-1948)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2:[ヘアスタイル]
D2yo:[洋髪;ウエーブ]
時代区分・年代 20世紀前半;1921(大正10)年
国名 日本
キーワード 六四分け;ウエーブ;断髪風
男女別 女性
体の部分 上半身