近代日本の身装文化(身装画像)
説明 親同士の決めた結婚話は、両家の環境の変化により、またも本人を無視して、なかったことになったりする。この時代にはよくあるはなしの筋。ヒロインの紹介は、もう以前のような衣裳付けとはちがっている。「八州子はその夏二十歳であった。薄皮出の顔がちょっと小形に出来ていて、あたまの形がまるで手際の好い彫刻のように、正しい締まった曲線に輪郭づけられていた。肩から胸が如何にもなだらかにスーとしていて、繊細な手足もすんなりしていた。それでも彼女は決して痩せた方ではなかった。殆ど成熟しきったと思われる肉体には、単衣ものを透して豊麗な肉づきを感じさせるに十分な丸みをもっていた」。浴衣の柄や帯の絞め方、帯留の金具にまで、呉服屋の番頭のように眼と筆が行き届いた明治の文人とはちがう、いま風の女性イメージの捉えかたが、ここにはある。(大丸 弘)
ID No. N21-001
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1921(大正10)年1月3日号 7面
画家・撮影者 幡恒春(1883-1944)
小説のタイトル 断崖(3):春の海(3)
作者 徳田秋声(1871-1943)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
Vyu:[ゆかた]
時代区分・年代 20世紀前半;1921(大正10)年
国名 日本
キーワード 帯締め
男女別 女性
体の部分 全身