近代日本の身装文化(身装画像)
説明 家名のために生みの父を排除するという、比較的めずらしいテーマの家庭小説。一人子をを守育てて孤閨を守ってきた初老の女性――といってもまだ四十三歳だが――を、それらしく印象づけている。「顔の色も冴えず、眉のあたりが何となう曇っている。稜立(カギダ)った細い鼻が、長味のある顔を一層寂しく見せて、鬢(ビン=横髪)を引っ詰めて結った束髪も、浄(キヨ)げにはあるが木綿の絣の綿入に、野暮な綿入り御召の被布と云う身装(ミナリ)も、住居(スマイ)には似合わぬ質素である」。束髪はこの時代、前髪や鬢を膨らますのがふつうだった。彼女の髪は一見すると引っ詰め髪のように見え、束髪としては明治二,三十年代の古いスタイルになる。被布は明治時代には広く用いられ、御大家の奥の切り髪の老女に似合う衣服だった。この挿絵では羽織のように見えるが。(大丸 弘)
ID No. N15-001
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1915(大正4)年2月21日号 4面
画家・撮影者 幡恒春(1883-1944)
タイトル
小説のタイトル 心と心(1(2))
作者 徳田秋声(1871-1943)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
Vhi:[被布]
時代区分・年代 20世紀前半;1914(大正3)年
特定通称名
国名 日本
特定地域
キーワード 後ろ姿;背面;引っ詰め髪;ひっつめ髪
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報
著作権情報
備考