近代日本の身装文化(身装画像)
説明 嫡子に生まれながら家を継ぐこと能わざる淑女、卑賤の生まれながら巨万の富と名誉を相続する青年、その二人の絡み合いを描いた作品。トップクラスの多作家だった渡辺霞亭の作品中でも、もっとも当たった新聞小説。有名結髪家によって〈渦巻〉という名の束髪がつぎつぎに考案、発表されたが、束髪の名前としては向いていただろう。挿絵は幼稚園の休み時間に花を摘んでいる仲良しのふたり。「いつも瀟洒(アッサリ)とした友禅縮緬の着物に、白キャラコのアプロンをかけて、護謨裏の草履を穿き(……)」というのが恵まれた一方の子、もう一方はときにはかなり薄汚くなって、臭いようなエプロンを掛けてきたりするというが、挿絵からではわからない。頭からはみ出るような大きなリボンを頭のてっぺんにつけていること、エプロンの形に張りだし部分――エポレットのついていることなどがこの時期の流行の様子。1910年代も半ばに近づいてくると、子どもの服装に洋服が入りはじめるのだが、東京に比べてこの物語の舞台の大阪では、その点はかなり遅れていた。(大丸 弘)
ID No. N13-004
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1913(大正2)年9月25日号 x面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 渦巻(62)
作者 渡辺霞亭(黒法師)(緑園)(朝霞隠士)(無名氏)(匿名氏)(1864-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D001:[女の幼児(だいたい就学以前)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
時代区分・年代 20世紀前半;1913(大正2)年
国名 日本
特定地域 大阪
キーワード 幼稚園児;リボン;エプロン;フリル;エポレット
男女別 女児
体の部分 全身;坐臥