近代日本の身装文化(身装画像)
説明 綿密な衣裳付けにはじまるこの日の本文は、全体がこの謎めいた女の素性の説明。櫛巻という無造作なまとめ方をしていながら、一本の毛も乱さない艶々しさ、というだけで「尋常(タダ)の女でない証拠」、そして「半襟のかかりしは不断着という申訳なれど小荒き大島の二枚重ね、わざとならず身に添いし風情といい、しかも古風に惜しげなくあたら眉毛を剃落して、まだ三十前後の水際立ちし美人」という。公文菊仙の女性描写はすでに浮世絵式のマンネリをぬけだし、作者の意図をたしかに感得させてくれる。小紋の大島に黒繻子の昼夜帯、意気でいてどこか冒されない風のあるこの女性に、対座する老練な医師もややたじろぎ気味か。(大丸 弘)
ID No. N09-005
出典資料 国民新聞
発行年月日 1909(明治42)年3月16日号 6面
画家・撮影者 公文菊仙(公文菊僊)(1873-1945)
小説のタイトル 煩悶病院(74)
作者 村上浪六(1865-1944)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2:[ヘアスタイル]
Vka:[掛襟]
Vob:[帯]
時代区分・年代 20世紀初め;1909(明治42)年
国名 日本
キーワード 櫛巻;小紋のきもの;黒襟;昼夜帯
男女別 女性
体の部分 上半身