近代日本の身装文化(身装画像)
説明 これといって取り柄のない、しかし女性にはけっこうもてるという放浪の男と、いろいろな種類の女性との絡み。女性はすべて芸者とか、ひとの妾とかいう身分。文中女性はお歌、お常という呼び方で汝達(オマエタチ)なのに対し、男はさん付け。また男は一人称を乃公(オレ)、女性は妾等(ワタシラ)といい、だれかの持物、などという言い方など、この時代の男と女の関係が窺える。挿絵の髪は右が丸髷で左がハイカラの束髪。いつでも、古風で男に尽くす女と、今風で情の薄い女の対比は、通俗小説のきまったテーマ。この時代、古風な女は日本髪で、今風の女はハイカラ束髪で現されることが多い。束髪を結う人は概してきものの襟を詰めて着、襟白粉など塗ろうとしない。このころの丸髷も束髪も髱(タボ=後ろ髪)の長さは変わらないが、たしかに束髪は油をあまりつけないから、襟は汚れにくい。(大丸 弘)
ID No. N09-002
出典資料 国民新聞
発行年月日 1909(明治42)年4月29日号 6面
画家・撮影者 公文菊仙(公文菊僊)(1873-1945)
小説のタイトル 稲田一作(23)
作者 村上浪六(1865-1944)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2ma:[丸髷]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
時代区分・年代 20世紀初め;1909(明治42)年
国名 日本
キーワード ハイカラ
男女別 女性
体の部分 頭部