近代日本の身装文化(身装画像)
説明 この時代の、女学生に対する偏見のつよさを示すよい例となる作品。本郷の大通りに面した、学生相手の商店の二階が、じつはすみれ会という可憐な名を持つ、学生女学生相手の連れ込み宿である、という暴露。作者の村上浪六はその各部屋について、広さは三,四畳で戸口以外の三方は壁、灯火の持ち込みは許さない、「互いに恥ずかしき顔も形も見えぬ秘密の暗黒界」と書いている。挿絵はその明くる朝、女性たちを残して宿をたちいでる三人の男子学生。場所が本郷だからといって帝大の学生とはきまらないが、三人の身拵えは、大学生が制服を着ないときの標準といってよい。絣のきものに小倉の袴、紺足袋に両刳の駒下駄、きものの裾も袴の裾も短めで脛(スネ)が見えるが、羽織は逆に長めの書生羽織、カラーの突き出ているシャツは滅多に洗うようなことはないから、カラーとカフスは汚れ放題、帽子は勝手気ままで、このころは鍔(ツバ)の広いハットが流行していた。(大丸 弘)
ID No. N06-009
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1906(明治39)年9月3日号 5面
画家・撮影者 幡恒春(1883-1944)
タイトル
小説のタイトル 当世女(20)
作者 村上浪六(1865-1944)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D4ga:[学生・生徒(男子中学生以上)]
Qkas:[絣]
Vham:[袴(男性)]
Vta:[足袋]
Wge:[下駄;クロッグ]
Vhao:[羽織]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Wtu:[杖;ステッキ;松葉杖]
時代区分・年代 20世紀初め;1906(明治39)年
特定通称名
国名 日本
特定地域 東京;本郷
キーワード 大学生;飛白のきもの;小倉の袴;紺足袋;駒下駄;書生羽織;カラー;シャツ
男女別 男性
体の部分 全身
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著作権情報
備考