近代日本の身装文化(身装画像)
説明 下宿屋の一室、こちらに背中を向けているのがこの部屋のあるじ、「蝶形のリボンを挿し大きく前髪をとった花月巻、色のクッキリ白い眼元、口元は尋常で、只鼻の低いのがいたく見劣りする」、二十ほどの年齢の女子学生で専攻は文学。かたわらの和風書棚や上に積んである本からも、和綴本が主な相手の勉強であるらしい。足袋の間にお尻を落とすこの座り方はあまり行儀のよいことはないが、長時間座っても脚の痺れにくい楽な方法。ただしお尻の肉の落ちた老人がやると、びっくりするほど小さくなってしまう。座ったとき袂の裾が八の字に畳の上にひらくのは、優雅なもの。長火鉢をはさんで座っている娘はずり落ちそうに金縁の眼鏡をかけている。眼鏡、蒲鉾指環、首に下げる時計鎖、そして金歯等々、一部の人間にせよ、金をそのまま使うことが好まれていた。(大丸 弘)
ID No. N05-005
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1905(明治38)年7月6日号 4面
小説のタイトル 人こゝろ(47)
作者 多和田菱軒(生没年不詳)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H6:[和座敷一般]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vob:[帯]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Wme:[眼鏡]
Vhan:[半襟]
D7jog:[女学生]
時代区分・年代 20世紀初め;1905(明治38)年
国名 日本
キーワード 花月巻;リボン;小紋のきもの;竹の葉の模様の帯;お太鼓結び;座り方;帯締め;座布団;火鉢;土瓶;お茶道具;和綴じの本;書棚
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥